nana9の思うツボ

どうしようもないヲタクのあれこれ。

舞台「千と千尋の神隠し」をWキャスト両方観た感想。

舞台 千と千尋の神隠し in 梅田芸術劇場 大阪
フルキャスト両方観に行ってきました。

先に観たキャストがこちら↓

そして一週間後に観たキャストがこちら↓

公演時間はこんな感じでした↓

グッズはこんな感じ↓

 

行く前は、「3時間ある」という情報に身構えていたのですが、超ウルトラ杞憂でした。時間なんて気にならないほど、「退屈」な瞬間など0コンマ微塵もなく最後の拍手を迎えてました。

 

カオナシ以外のWキャストを両方拝見できたので、その感想をつづりたいと思います。

(※カオナシのみ菅原さんのみ)

 

千尋

萌音さんを見た後、環奈さんを見ました。

まず前置きに…個人的にお二人とも、どちらも好きです。フラットな心持ちです。

そんな贔屓目なしに観ましたが、…これはもう萌音さんが適役すぎました。

そもそも役者さんの放つ感じが
上白石萌音…主人公感
橋本環奈…ヒロイン感
という感じなので、
同じ役でも全然違う印象を受けました。

千と千尋は、主人公が成長していく話なので、最初から「ヒロイン感」を放つ環奈さんを見ていて「やっぱり環奈さんは”少年漫画に出てくるヒロイン”が超適役で、萌音さんは”少女漫画の主人公”が合うなぁ」という思いが沸々としました。

これはどうにも消せない、役者さんが持つそもそもの所なので、ただただ萌音さんが非常に千尋に合っていました。

あとは、「動き」。

動きも萌音さんの方がアニメに近く、千尋のあのシーンの”あの”動き!と思う瞬間がよく表現されていました。細かい所まで行き届いている感じです。

先にそんな萌音さんを見ていた為、環奈さんにはそれが無いのに方々で気づいてしまいました。ススワタリの石を持ってしまい、重い石を何とか持って行き、窯に投げる時の動きは、特にイマイチでした。(ちょっと厳しいですが、これは流石にもーちょっと何とかなるだろうと思いました)

一番違いがあったのは一幕のクライマックス・湯屋一同で大踊りのシーン。
萌音さんは、周囲とちょっとズラして踊るんです。
皆の躍りを見様見真似で、それも芸が細かい感じでした。
びっくりしたのですが、橋本さんは最初から皆とピッタリに躍ったんです。

ここはWキャストそれぞれの解釈でやっているシーンなのだと勝手に推測しましたが、萌音さんの方がしっくりきました。

…という訳で、見終わったあとでも萌音さん・環奈さんどちらも好きなのは変わりないのですが、千尋役としては、萌音さんだなぁと思いました。

 

●ハク

ハク役は、どちらも良かったです。
・醍醐虎汰朗さん…声が良いです。
・三浦宏規さん…なんか存在そのものにドキッとする感じがあった。(キュン的なやつ)

本人が持っている色気みたいな?

どちらも本当に良かったのですが、感覚的に自分の好みは三浦さんかなぁ

ちょっと「ハクに恋する」感じが味わえました。

でもパンフを読んで醍醐さん素敵だな!っていうのと、声は醍醐さんの方が好みです。

 

●リン、千尋母役
妃海風さん…声がそっくり!!驚くぐらいリンそのもので、めちゃくちゃ良かったです。お母さん役も、千尋母そのもので何の違和感もなし!
・咲妃みゆさん…先にアニメ激似の風さんのリンを観ていた為、「似てる」点で比べてしまいましたね

カオナシ
菅原さんしか観ていませんが、動きが変幻自在で、出てくる度に惹きつけられました。カオナシ中ずっとお顔は見れないのですが、カーテンコールで拝見できました。

●釜爺
田口トモロヲさん…「愛だよ」の時に腕役の人の手でハート作るのが好きでした!ダブルキャストの橋本さんはやってらっしゃらなかったので、田口さんバージョンの演出なのかな?
橋本さん…こちらも田口さんと比べられないくらい”釜爺”でした。ただ、田口さんのハートを先に観ていた為「あれ、やらないんだ?」と思ったので、この辺の細かなアドリブはWキャストさんならではの楽しみ方かと。

 

●湯婆婆

・朴 璐美さん…観る前までは本物の夏木さんに勝てないだろうと、それはそれはもうウルトラ勝手に思っていたのですが、めちゃくちゃ良かったです。豪快な笑い方など迫力満点。特に、最後の銭婆が千尋の一言に面食らって「アッハッハッ!」と笑うとこの感じが凄い気持ちよかったです。

夏木マリさん…もう何の申し分ないほど湯婆婆でした。声の人が本人を演じている奇跡を目の当たりにするという幸せ。

これは、キャストさんの表現や解釈違いの良いところなのだとおもうのですが、朴さんと大きく違ったのは、最後に銭婆が「アハハ」となる所で、璐美さんは豪快に笑いのけたのと違い、夏木さんはなんというか抑え気味な表現だったんですよね。

パンフでは、”あらためて・銭婆の方が怖い”という事も仰られていたので、新たな解釈で演じておられるのかもしれません。