H2のラストが気になって勝手に考察。
H2 全34巻!10年以上ぶりに読みました。
記憶に残っている「比呂とひかりの成り行き旅館一泊」が読みたいと思った。このシーンは案外早く訪れ(5巻だった)たものの、恋模様が気になって一気に読む。
読み終えたラストは「…えっ、えっ、わからん!」となりました。
拙い頭を振り絞り、自分なりに思った解釈の一つを書いておきます。
因みに自分は「ひかり派」でも「春華派」でもないです。(子どもの頃はひかりは大人っぽすぎて苦手で、かわいい系の春華寄りだった)
比呂がすきなので、比呂が幸せならよし!英雄は昔も今もやっぱり苦手かな。
…の目線で解釈に挑みます。
- 最後の一投について
英雄が真っ直ぐな目でバカ正直にど真ん中ストレートを待つ。
比呂はその中にひかりの居場所が見えた。(安心した。英雄に託そうと思えた。)
比呂は比呂で、勝負に勝って初恋にけじめをつけるべく、高速スライダーを投げた。
→が、投げた球はど真ん中ストレートに化けていた。
「まがらなかった」「投げさせらた、だれかに。」→だれか、とはヒデ。(とその心の中にいるひかり)→比呂は真っ直ぐなバカ正直に負けた。
一方、英雄は最後に“負けたくない=ひかりを取られたくない=勝ちたい”為に、「あの瞬間高速スライダーが頭をかすめた」→「比呂を疑った」ひかりを取られたくない為に比呂を疑った。
(結果、負けたら身を引くつもりでいたと思われる英雄は比呂によって「誰よりもひかりを必要なのはおれだ」と教えられる。)
比呂は、”ひかりは負けた方を気にする”(ひかり母イズム)。ひかりが迷うことなく英雄に寄り添う為にも絶対に勝っておかなければならない。と思っていたとも思います。
2年の夏、比呂は「大好きな野球で甲子園で戦う事で英雄の存在を確認したい」と言っている。それが達成できた。
・比呂は英雄のバカ正直なところと、それに惚れたひかりに改めて確認する→その気持ちが、放った球に込められてど真ん中(バカ正直)なストレートに化けた。
試合としては、比呂が勝ったけど、比呂も英雄も互いに「負け」を感じている。
- 比呂の涙(勝利の涙ではない)
- 比呂は最初から、勝っても負けても身を引くつもりで試合に挑んでいる。
- 前夜のひかりの態度をみて、自分の存在がひかりを困らせている。更に、英雄がひかりに「どちらかを選べ」と言っている事を知る。さっき泣いたのはそのせいか?大好きなひかりが辛い状況にいると知る。英雄に対する怒りの気持ちもあったのでは。何言ってんだと。
- 英雄に勝つことでこの関係にけじめをつけようとしていた。英雄に勝つことは、英雄の心の中の弱い部分を閉じてるドアを開かせ「いつも鍵閉めてるその部分に」にひかりの居場所をつくる事。
- しかし最後に投げた球は自分も狙っていなかったはずの「ストレート」だった。
- 勝負の結果、英雄に勝つ=ひかりを本当の意味で吹っ切る。初恋が終わる。
- 長く続いた初恋を大好きな甲子園で決着つける事が出来た瞬間。決別・失恋の涙
- 2年の夏「大好きな野球で甲子園で戦う事で英雄の存在を確認したい」と言っている。それが達成した事への涙。
- ひかりの涙(勝利の涙ではない)
・比呂の初恋、自分の恋心が終わった事を感じ取った。
「わかっていなかったのは私の方。最初から選ぶ権利なんてなかったのよ。」
というのは、最初から比呂は身を引くつもりだった「既に比呂に振られていた」事に気付いた。知らない間に自分は失恋していたのを悟った。
- 一年前聞いた比呂の「大好きな野球で甲子園で戦う事で英雄の存在を確認したい」が達成された事。比呂の事が大好きなひかりにとっても失恋。
- 比呂はこれまで勝利した際などに客席にいるひかりの方を見るシーンが印象的でしたが、この大試合の後、こちらを見る事は無かった。もう以前とは違うと悟る。
・英雄が最後の瞬間に、“ひかりが惚れたバカ正直”ではなくなってしまい(「あの瞬間高速スライダーが頭をかすめた」→「比呂を疑った」)、ひかりが好きな“バカ正直”に誘発され、“バカ正直”ど真ん中ストレートを出した比呂、に負けてしまったのも皮肉な所です。
- 最後のひかりと英雄のシーンでの疑問点
最後のひかりと英雄が居る場所甲子園浜海浜公園は、大事なシーンで3度出てきます。
①2年生・比呂が敗退した日の夜明け前。(比呂泣く、ひかり「ごめんね」抱きとめる)
②3年生・比呂と英雄の決戦前夜。(ひかり泣く、比呂「ゴメン」抱きとめる)
③最終回・決戦後の日暮れ。(ひかり無表情、英雄・黒いシルエットで抱きしめる)
<疑問点1>
・英雄はなぜこの場所にいたのか?→ひかりにとって大切な場所という事は英雄は知らない。宿舎が近い為、たまたま一人になれる場所にたどり着いたと思われる。
- ひかりはなぜこの場所に来たのか?→パターン①姿が見えない英雄を探しに、もしくは宿舎から出ていく姿を追いかけた。
- パターン②比呂との思い出の地に比呂への失恋を浸りにきた。
- もしくは、比呂がいるかも…という期待。自分の高校は敗退し明日東京に帰るとしたら甲子園最後の夜。もしかしたら、と思ったかもしれない。
続いての疑問点。
<疑問点2> ひかりの表情。(感情が読めない)
このシーンのうち同じ表情のコピーが2か所あります。トータル3コマ同じ顔!
一つは、この公園に着いたひかりに英雄が振り返った時。
どことなく驚いたような顔に見えてしまう。比呂への気持ちパターンだった場合、英雄がなぜここに…と思った様にもとれてしまう絶妙な表情。
二つ目は英雄が「完璧に負けた」と言った後。
三つ目は英雄「誰よりも雨宮ひかりを必要なのは、このおれだ」と英雄がキメた後。
小さいコマでトーンが暗いのが気になる。
…ひかりは喜んでいないのでは…。嬉しかったら、泣き顔、大ゴマ、アップの表情では?
一貫してひかりのテンションは低い。
とにかく、ひかりの感情が全然読み取れない!!!!
<疑問点3> 抱き合うシルエットがベタ塗り
黒ベタなのが意味深。シルエットを見るに、ひかりは英雄の体に腕を回しておらず、英雄が一方的に抱き寄せていると考えられます。
きれいな夕日のと海の煌めきのなか、お互いが腕をがっちり抱き合っている姿が描かれるのではなく、海の煌めきとは別コマにして、なんだか暗いコマなのも意味深。
同時に比呂がひとりで歌うゆず夏色「ゆっくり下ってく」と重なる意味とは…?
上記の不可解な点より、
- ひかりは比呂が好きだった。失恋してよりハッキリと感じ取った。
- 英雄と抱き合った=英雄とつきあうとは限らない。
という解釈も出来る事になります。
ひかりは、英雄に「選べ」と言われてから英雄への気持ちが分からなくなっていってる、英雄への気持ちがクールダウンしている可能性があります。
31巻。英雄に「選べ、俺か比呂か」「選ばせてやるよ」って言われるんですけど、ここの「選べ」とか「選ばせてやるよ」って言い方なんか嫌だなぁ。こんな事言われて嬉しい人いませんよね。
…ということで、ひかりは英雄とこのあと距離を置く(受験勉強とか理由つけて)。そんなパターンで色々考えると4人はしばらくは誰ともくっつかずこのあとバラバラになりそう。
最後の比呂は、やっと「失恋」してぼんやりしてるし、春華との関係を考えるにしても時間かかりそう。ハイ次!とはならないでしょうし。
将来、比呂はプロのち大リーガー?(一旦大学行く姿も想像できる)、ひかりは大学生のち記者、英雄はプロ、春華は大学生のちCA、野田は浪人のち大学(もしかしたらひかりと同じ大学)なにか野球に関連する事に携わりそう。
…バラバラになったとしても、何年か経った後にまたクロスしそうな未来がまた期待できるのがうれしい。
この後は1巻から、ひかりの気持ちを紐解く為に、1巻から気になる部分を拾っていったものをまとめておきます。考察の参考に。
・ひかりの初恋(中1)→英雄。
・比呂を男として意識したのは中2~3の時、他の女子から比呂へラブレター手渡し代行をした時。
・中3のバレンタインには、英雄より比呂の方が、チョコの数が多かったという証言から、比呂へアプローチをする女子は結構いただろうが→誰とも付き合う気配はない…ひかりを超える女の登場はなさそうなので、ひかりは安心していたはず。
・高校に入り、春華登場。
→比呂と春華が話してるのを遠くから見て無表情の一コマあり。
比呂の近くにいる可愛いマネージャー(しかも社長令嬢)
・旅館一泊(5巻)
最初は寝れなかった比呂だけど、ひかりがアッサリ寝た姿に拍子抜けして寝てしまう。
実はひかりの方が意識していて、全然寝れなかった。
・将来の夢について(8巻)
英雄には本気にされなかった夢を、比呂は「おまえならやれるよ」と言ってもらえる。
英雄には素の自分を出せていない。自分の事をよく理解してくれているのは比呂。
・英雄とひかりのすれ違い①
2年春。英雄はひかりをマネージャーにしたがっている。
英雄「同じ宿舎でずっとそばにいられる」
ひかり「図々しい(中略)それに、マネージャーって頼まれてやれる仕事じゃないし」
英雄「・・・」
→ひかりはそこまでして英雄(彼氏)のそばにいられるマネージャーになりたいとは思っていない。(比呂だったらやっていたのだろうか)
・カレンダーのエピソード(10巻)
ひかりが比呂の事を回想しているところに電話がかかる。
ひかりが欲しかったカレンダーを半年かけて見つけ買ったという英雄の報告だった。
実はひかりもゲットしていたが、それは隠して「ありがと」と英雄を立ててカレンダーをしまう。「きっと(買ったのは)同じ店だよね」と独り言。
※「ありがと」のコマは口元だけで、表情は読み取れない。なんか意味深。
→これ。もし比呂だったら隠さずに「えー!私も今日買ったのよ●●屋で!」と明け透けに言って、「えー!勿体無ぇ!」とか散々言いあって笑った挙句に、お互いの部屋にお揃いで飾る。とかになりそうなんですよね。…でも英雄には言えない。
言える人と言えない人の違い…。凄いわかる。
・「弟みたいなもん」「くされ縁」(11巻)
→雨宮のおじさん(比呂推し)に鋭い事を言われての切替し。
・比呂と春華のキスを目撃(12巻)
→先週借りたビデオ(しかも面白くなかったやつ)を借りてきちゃうほど動揺している期末試験3位の優等生ひかりさん。(結構なショックを受けている)
その事を押し込む為に飄々と振る舞ってますが、
そんな時に比呂が家に来たので、キスの事を突っ込むひかり。比呂のファーストキスを平静を装ってカンパイしたものの…
・英雄とのファーストキスを比呂が知っていた事へのショック(12巻)
比呂に、ファーストキスの時期(中3の夏)を知られていた事実
→比呂に知られていた事に明らかにショック受けてる硬直・真顔が2コマも使用されてます。
英雄とつき合ってる時点でそういう関係にあるのは比呂も分かっているとはいえ、リアルに生々しい事柄を比呂に知られていた事のショック。
比呂に知られたくなかった。
なぜなら、比呂にはまっさら(ブルージーンズ)な自分でいたいから。(Cute)
比呂にも好きでいて欲しいという欲みたいなものを感じた瞬間。
「そんな事まで話すんだ」って言って話を流すひかりさん。
比呂のファーストキスの話が自分のファーストキスの話にとって代わってしまった挙句にカンパイ返しされてしまうというブーメランをくらうひかりさん。
・その後の弓道部での一投は大きくハズレる。→心乱れまくってます。
・英雄をカキ氷に誘う。
→比呂への気持ちをかき消す、封じる為に英雄をサボらせてまでデートに誘う。
その喫茶店に比呂と春華が2人で来店。突き放して離れて座ってもらうが、話声が耳に入ってきて比呂の事を回想する。またかき消して違う話を英雄としていると音楽が流れるがタイトルが出ない。英雄はあまり詳しくなく苛立っていると比呂が即答。(このレベッカのフレンズは「口づけをかわした日はママの顔さえも見れなかった(中略)あれは二人のかくれがひみつのメモリー ohどこでこわれたの oh フレンズ、二度ともどれない oh フレンズ」マンガの中に歌詞は出てこないけど、なんだかタイムリーな曲。)
ひかりちょっとプッツンする。
どうしたって比呂が入ってくるのである。遠ざけたいのに。
→ここで「めんどくさい女、ひかり」爆誕。
追いかけてきてくれた英雄に「比呂とわたしどっちが大切?」
ちょいちょい!!!これ世にいう「私と仕事どっちが大事なの」問題。まさかひかりが言うとは。
そしてその後、不自然にでてくる「ヒデちゃんの事好きだから」「ウソじゃないからね」
これって浮気した男が、突然優しくなるやつやん!!
浮気した人が妙に優しくなる心理の1つ「バレたくないから」
そしてその日から泊まり込みのマネージャーを引き受けるひかり。
…あからさま過ぎて面白いのですが、ひかりは比呂の事が「好き」という感情を感じて気付いている事は確か。
・そしてしばらくは試合が続いて、次に比呂と絡むのは電話(偶然比呂が電話に出たというシュチュエーション。家電の素晴らしいところ)
比呂に急遽マネージャーになった理由を聞かれる。「(英雄の事を)もっと好きになりたいから」比呂はノロケに聞こえたのでしょうが、ひかりは無理にでもそうしているのが本当の所。
・とはいいつつなんやかんや比呂の試合を応援するひかり。ついつい比呂の事を考えてしまう。
勝利のお祝いの電話をつい掛けてしまいワン切りする(※直接の描写はないけど恐らくそう)(17巻)ちなみに春華が電話に出そうになってから切って正解!
<甲子園出場のお祝い云々>
・自分の高校の洗濯機前で比呂を回想するひかり。ライバル校のエースを思うマネージャー。(18巻)
・比呂が自分の部屋で一人で寝ているとの情報を母よりゲッツするやいなや、部屋へ駆け込む。もう寝ている比呂の手を見るや、顔パンするのは、手を握りたい、触れたい欲望を経つ為か。しかしベッド落下を助けるどさくさで、抱きしめるひかり(やったね!)。そして抱きしめたままステイ。※この引きのショットがシルエット黒ベタで、どういう抱きしめ方をして、顔の位置がどうなっているのか、読者の想像を引き立てられるぅぅ!!!・・・控えめに言って、キスしてるのではないでしょうか。
(この時ひかりママが歌うキャンディーズの♪危い土曜日。内容は二人きりになったらどうなるみたいな曲。くちづけされちゃうという歌詞もあります。ひかりと比呂が二人きりという事を知っているひかりママがこれを歌っているという)
・その後宿舎に帰った際に英雄に比呂の事を言わない。→うしろめたい出来事・気持ちがあったから。
・ひかりの母「どうしたって負けた方の気持ちを先に考えちゃうものね」
「(比呂と英雄)どっちが勝っても負けてもつらいだけ。」
ひかり母イズムがひかりに受け継がれているとしたら、ひかりも負けた方の気持ちを先に考える…。
・花火大会。やっと甲子園のお祝い。
「神様がみたがってる。ヒデちゃんとの対決を」比呂「…」(この時の比呂は、恋愛の対決の事を考えているのでは)
・19巻。重要な場所「甲子園浜海浜公園」の初登場。
大阪城前での写真でお互い目をそらすひかりと比呂。意識してる。
・20巻。屋上で英雄に不意にキスされている現場を比呂に見られ、拒絶する。
(英雄が「一度くらい(中略)いいだろ」と言っているので、合宿中この一回だけだったとして…ウーン英雄、可哀想。)比呂の事を意識しているし、見られたくない。
・22巻。Wikipediaでかいてあった伝説の第213話「夢じゃないみたいだな」が収録されているのがこの巻。第213話の冒頭は、誕生日プレゼントを貰えなかったひかりの夢から始まる。ふと目が覚めるひかり。4時15分。屋上へ空気を吸いにいくと、何か(比呂)をみつける。
甲子園浜海浜公園にいる比呂と、追ってきたひかり。
比呂の告白「おれの初恋は中2の終わり」
比呂の恋の決着→「大好きな野球で甲子園で戦う事で英雄の存在を確認したい」と知る。
色々はきだして泣いた比呂を抱きしめた際に「ごめんね、…比呂」と言ったひかり。ひかりとしては「比呂の魅力に気づくのが遅くてごめんね」と考えられるけど、そうとは言えず、比呂もそうとは気づいてない様子。
・23巻。二人で海へ。
英雄アメリカ行きの不在中に比呂を海へ誘うひかり。
(なんで誘ったかというと英雄に頼まれたからだったのだが、比呂には言わないひかり)
「初恋は英雄」「比呂が一生つきあう親友で、最高のライバル」
「私周りが思っているほどしっかりものじゃない」
「迷ったり、弱気になったり、ウジウジ一人で悩んだり」→これは、英雄と比呂への気持ちで揺れ動いた事。
「ときどき、突然比呂の顔がみたくなることがある」「海と比呂は同じ」→一生つきあう存在
・26巻。流れは比呂-春華エピソードへ。
比呂がイライラしている話を喫茶店で聞くひかり。イライラの内容は、
”春華が「比呂はひかりが忘れられなくて、ひかりと春華を比べており、傷ついている」事を柔道部の男にベラベラ相談した”事
ひかり「本当に私と彼女を比べて傷つけてるわけ?」
比呂「(否定する)~、もしくらべたとしてもお前が全勝するわけじゃないぞ」
ひかり「全勝どころか、わたしのほうが傷だらけになりそう」
「比呂とはどんどん会いにくくなるのね」
比呂がイライラしている原因に”春華が他の男に相談している”ことに気付くひかり。
・かまくら作り。
ひかり→積雪の日。比呂とひかりはそれぞれの家で、十年前に一緒に遊んだかまくらを思い出す。比呂がかまくら作りに読んだのは春華。ひかりは英雄がいる手前、思い出を一旦心の中だけに留めるが、ひかり母にバラされて、アッサリと演技する。
・27巻。
弓道部の友達から比呂と春華のデート目撃情報。しっかりと手を握り合っていたらしい。この後、きれいに的に当てて「大丈夫大丈夫」とつぶやくひかり。自分に言い聞かせるようにもう一回言う。
英雄の目の怪我。ひかりに何か隠している英雄。異変に気付くものの触れないひかり。英雄に言われ、甲子園の比呂の応援へ。
・28巻。いつも鋭い読みの雨宮のおじさん「比呂くんは戦っている時がすべて」
比呂にとっては勝ち負けよりも戦いを楽しんでいる時がすべてかもしれないと言うおじさんに対し、ひかりは比呂が「初恋は戦えなかった」と言った事を思い出して「来るんじゃなかった」と言う。「比呂の試合を見ると勝っても負けても泣きそうになるから」
これは、この先の英雄と比呂との戦いの事も含んで。
試合に勝った比呂と見つめ合うひかり。(それをTV中継で気付く英雄)
・ひかり父は比呂が勝った時の方が英雄より嬉しいとぶっちゃける。
・英雄とひかりのすれ違い②
甲子園から戻ってすぐに英雄に会いに行くひかり。
心配していた英雄の目の理由が分かるが、すべて一人で解決した事後報告。
なんか微妙。心配してても聞けないひかりと、心配かけずに話さない英雄。
英雄が「比呂でも俺を抑えられない」と言ったのに「たぶん…ね」というひかり。微妙。。。※この後から、英雄の嫉妬が強まる。
・3年生になる。比呂の母入院中のごはん。
公然とした合理的理由で比呂も一緒に食べるようになって、ご機嫌で料理を作るひかり。→比呂と食べれる事が嬉しい。
・ひかりママ。
29巻、ひかりママと比呂の会話「がんばれよ。おばさんは比呂ちゃんの応援だからね。」比呂「英雄にもそういってんだろ」「もちろん」と言いつつ、ひかりママの本心と思えてならない。
・ひかりママのショックの慰め方が分からない英雄。カラオケに連れていいったり色々元気づけるために気を使ったとの事。ひかり父に聞いても「人前で涙を見せなかった」との事。
・思い出の空き地に行くひかり。比呂。言葉交わさずとも、キャッチボールをしていると、涙を流すひかり。何を言わなくても分かりあえる2人。遠くから見る英雄は声を掛けられない。
・夏の戦い前の突然のデート。
仏壇にお参りしに来た比呂と、映画観て(何でも良かった)買い物して…ほっぺにキス。「幼なじみでよかった」「さよなら」
・29巻のラスト。英雄が待っててくれて気にかけてくれているのに嬉しそうではないひかり。
・30巻。英雄とひかり。英雄「比呂のファン」「比呂に負けたらどんどん許してしまいそう」「比呂の事好きか」「大好きよ」ひかり、いい気分にはなれず走り去る。
この後の試合でアウトをとられてしまう英雄。恋愛がうまくいっていないのが影響してしまっている。
英雄はまるまる比呂に相談する。比呂はひかりは絶対におれとはつきあわないとキッパリ。
・31巻。英雄に「選べ、俺か比呂か」「選ばせてやるよ」
やっと比呂に「さよなら」言ったのに、そこから英雄がひかりを揺さぶり始める。
・英雄とひかり、宿舎での洗濯物のやりとりでちょっと変な感じ。
・32巻。18歳になったひかり。母の写真を見ながら「変わらなきゃいけないのかなぁ」
・33巻。比呂と英雄の決戦前夜。比呂がひかりに会いに行く。
英雄どこに行ったか分からない。ひかりが来ていたのは、あの甲子園浜海浜公園。
ひかり「(母に)相談したいこといっぱいあったのになぁ」「きっとこれからもっと増えてくのになぁ」意味深。
・「がんばれ、負けるな」
一回目は棒読み。二回目は本気。三回目、四回目は…
ひかりは「どちらかを選べ」と言われていて不安定な状態。
泣いて比呂にあたってしまう。
ここで比呂の「…ゴメン」について。
去年と泣いている立場が逆。一年前は泣いた比呂を抱きしめたひかりが「ごめんね、…比呂」と言っていた。
・34巻(表紙の4人の目線がバラバラ)
野田「もう一度ちゃんと選ばせるー、か」比呂「負けたら身を引くつもりだぜあいつ」
ひかり「想像できないなぁ、負けたヒデちゃんは…」
英雄が勝つと、英雄と比呂との今までの関係は保たれる気がしている。
英雄が負けると、英雄と比呂とどうなるのか想像できない。…という事かな。
因みにゆずの夏色→叶わなかったひかりに向けて歌ってる(いつか君のなみだがこぼれおちそうになったらなにもしてあげられないけどそばにいるよ、という歌詞がある)